— (B)革新的生産・製造技術の研究開発 —
CAM-CNC統合による革新的な
工作機械の知能化と機械加工技術の高度化
Development of Innovative Intelligent Machine Tool based on CAM-CNC Integration Concept
機械加工を3Dプリンタ同様の手軽さで実現できる工作機械を開発
- 研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
- 神戸大学、ソフトキューブ(株)、キタムラ機械(株)
背景
加工用プログラム(NCプログラム)で機械工加工を指令する既存方式では、工作機械の知能化を実現することはできないため、機械加工技術の高度化を目的に、機械加工をNCプログラムで指令する方式から、加工中に工具位置や工具姿勢を計算して逐次指令する方式に転換して革新的な工作機械の知能化技術を本テーマでは開発しています。(図1)
これにより、NCプログラムの作成に要する多大な労力が不要となり3Dプリンタ同様の手軽さで機械加工ができるようになります。さらに、製造リードタイムの削減や自律分散型工場の実現が可能になります。
目標
- NCプログラムを作成することなく、素材と製品の3次元CADモデルから機械加工が可能な、世界に例のない革新的知能化NC工作機械を試作すること。
- 切削力の適応制御を実現して、加工効率の向上と加工トラブルの回避を実現すること。
- 機上計測による修正加工を実現して加工精度を改善すること。
実施内容
- NCプログラムを必要としない知能化工作機械の第1次試作、欧州の工作機械見本市EMOショーに出展(図2、図3)
- 被削材のボクセルモデルを用いた工具モーション制御、切削力シミュレーションの研究
- 切削力シミュレーションに基づく適応制御の研究
- 仮想倣い加工システムと工程設計システムの統合
- パイロットユーザの開拓、試作機の改良
3Dプリンタ感覚で操作できる知能化工作機械