— (A)超上流デライト設計手法の研究開発 —

チーム双方向連成を加速する超上流設計マネージメント/
環境構築の研究開発

Design Management for Cross-disciplinary Team(DMCT) 研究開発・暫定ユーザ・事業化興味企業の三位一体体制でデザイン思考に基づく研究開発を実施。
デザインブレインマッピング手法開発により製造企業の構想設計力向上に寄与。
研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
産業技術総合研究所、東京大学、金剛(株)、(株)小松製作所、(株)リコー

背景

現在のものづくりでは、客となる個人や住民・川上企業・サービス企業と川下企業との双方向コミュニケーションが十分に図られていると言えません。それだけでなく、川下企業の社内でも、チーフデザイナー、担当デザイナー、全体統括設計者、各部署設計者、さらに設計には直接関わらない設置・保守・サービス部署との相互連携にも課題があります。
そこで本テーマでは、川下企業社内での「機能設計マネージメント環境構築」および、社内外の連成(連携)を図るための「超上流デライト設計環境構築」に取り組んでいます(図1)

図1
(図1)

目標

縦割り組織の硬直化による設計プロセスの局所最適化の問題点を解決し、従来、構想設計に関わってきていない顧客接点部署や製造部署等、参画部署が増加しても設計プロセス効率が向上する仕組みを提案します。

  1. 機能設計マネージメント環境構築

    構想設計協業プロセスの可視化と改善のため、関係性デザイン議論共有ソフトウェア Design Brain Mapping(図2)を開発し、より良い協業のための手法化を行っています。

  2. 超上流デライト設計環境構築

    構想設計検討会議の場の可視化と改善のため、社内外のマルチステークホルダーが参加する構想設計会議の質と効率の改善の仕組みとしてブレストシステムを開発しています。

(図2)関係性デザイン議論共有ソフトフェア Design Brain Mapping:DBM
(図2)関係性デザイン議論共有ソフトフェア Design Brain Mapping:DBM

実施内容

  1. 機能設計マネージメント環境構築

    平成28年度~30年度は、5拠点以上で、3組織以上の連成による検証を実施します。

  2. 超上流デライト設計環境構築

    ブレストシステムの事業化に向けた基礎検討を実施します。
    平成28年度~30年度は、ブレストのプリポスト処理の効率化と質の向上についての評価を実施します。