— (B)革新的生産・製造技術の研究開発 —

市場流通材のスーパーメタル化開発

Development of supermetals by processing of metallic raw materials 匠の技を次世代に、グローバルトップの金属表面処理技術確立に挑む
研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
長岡技術科学大学、長岡電子(株)、上越工業(株)、(株)中津山熱処理、日本メッキ工業(株)、(株)小西鍍金、アイテック(株)

背景

わが国には、地域に根付いた世界トップレベルの金属加工・仕上げ技術があります。一方、地域活力の低下は著しく、それらの加工・仕上げ技術を支えていた「暗黙知」「技」「匠」の技能経験が伝承されにくくなっています。その結果、「プロフェッショナルメーカー」の強みとされているものづくりの優位性が低下してきています。

目標

本テーマでは、そうした地方のプロフェッショナルメーカーが有する材料・加工技術を、新たな価値を付加する製造技術に高めていくことを目指しています(図1)
市場流通材に新たな価値を付加することで新興工業国には真似できない革新的金属表面処理技術(高耐摩耗化・高耐食化・高摺動化)を実用化して、グローバルトップ技術の獲得を目指します。
これにより地域産業を活性化し、人々の雇用と生き甲斐を育んでいきます(図2)

(図1)生産の形態
(図1)生産の形態
(図2)新しい産学融合のモデル図
(図2)新しい産学融合のモデル図

実施内容

具体的な技術開発の内容としては現場装置の定量的科学的検討を通して、

  1. 浸硫窒化による高耐摩耗化
  2. 真空熱処理による高耐食化
  3. 複合めっきによる高摺動化
  4. 地域に根付いた世界トップレベルの金属加工
  5. について研究開発を進めています。