SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)とは
Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program ー日本再興へのイノベーション推進プログラムープログラムの概要と目的
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、科学技術イノベーション総合戦略及び日本再興戦略(平成25年6月閣議決定)に基づいて創設されました。SIPの特徴は、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が司令塔機能を発揮し、社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力にとって重要な課題を選定し、自ら予算配分して、府省・分野の枠を超えて基礎研究から出口(実用化・事業化)まで見据えた取り組みを推進することです。
SIPは現在11の課題がありますが、課題ごとにCSTIが定めるプログラムディレクター(PD)が設置され、PDは各課題を強力にリードしています。NEDOはそのうち4つの課題について、PDがプログラムを円滑に推進するため、管理法人として単独あるいは他機関と合同で研究開発の進捗管理等、当該プログラムの運営を支援しております。
- 参考
- 「総合科学技術・イノベーション会議」では、SIPと共に、実現すれば産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的な研究開発を推進する「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」も実施しています。
プログラムの特徴
- 「総合科学技術・イノベーション会議」が、社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力にとって重要な課題と、その解決に取り組むプログラムディレクター(PD)を選定しています。
- 「総合科学技術・イノベーション会議」が主導する、府省・分野横断的な取り組みです。
- プログラム実施に当たっては「総合科学技術・イノベーション会議」が、関係府省(10府省庁)の取り組みを俯瞰して推進課題・取り組みを特定し、予算を重点配分しています。
- 基礎研究から「実用化・事業化」までを見据えて一気通貫で研究開発を推進しています。そのために、各種の規制・制度、特区、政府調達なども活用します。
- 研究開発成果の国際標準化も念頭に置いています。
- 企業が研究開発成果を戦略的に活用しやすい知財システムを構築します。
プログラムの実施体制(図1)
- 研究開発課題ごとにプログラムディレクター(PD)を選定し、総理大臣が「総合科学技術・イノベーション会議」の承認を経て任命します。
- PDは関係府省の縦割りを打破し、府省を横断する視点からプログラムを推進します。そのためにPDが議長となり、関係府省等が参加する推進委員会を設置します。
- 「ガバニングボード」(構成員:総合科学技術・イノベーション会議有識者議員)を随時開催し、全課題に対する評価・助言を行います。