— (A&B)超上流デライト設計手法および革新的生産・製造技術の研究開発 —

データマイニング、遺伝的アルゴリズム、迅速試作技術の
融合による進化的ものづくりシステムの構築

Fusion of Data-mining, Genetic-Algorism and Rapid prototyping for Innovative Manufacturing System 地域の発想力強化で、市場規模1.4兆円の研究開発(試作)市場に挑む
研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
京都試作センター(株)、京都工芸繊維大学、(株)ファーマサイエンス

背景

「デライトものづくり」のミッションの一つには、地域企業のノウハウとアイデアを活用して地域発のイノベーションを実現し、グローバルトップを獲得できる新規市場を創出することが含まれています。
本テーマでは、その趣旨に従い、

  1. 大企業とのイノベーションを可能にする“試作市場”の確立
  2. ものづくり系中小企業のポジション変化

を可能にする『進化的ものづくりシステム』の構築を目指しています。具体的には、市場規模1.4兆円と言われる研究開発市場(試作市場)での、オープンイノベーションを日常化する基盤の確立、技術の企業間共有、個々の企業の発想力強化を図ろうとしています。
取りくむべき課題としては、「実物実証の最短サイクル化」「企業間での共同試作提案を容易にすること」「提案・高付加価値化」があります。
こうした課題への取り組みを通して、「試作=少数発注」でしかない現状から新しいビジネスモデルを地域一体で確立し、“精巧部品製造の受注”の現状から“企画提案”する立場までスキルを強化する環境作りを、本テーマでは目指しています。

目標

  1. 製品企画支援システム・最適企業支援システム

    平成28年度末までに、手術用エネルギーデバイス分野で、従来の属人的な手法では発案されなかった企画案を創出します。

  2. 超迅速先端試作システム

    平成28年度末までに、SPC(Super Processing Center/超多機能多工程集約複合加工機)ベースマシンの製作完了、個別加工機能ユニットの製作を完了します(図1)

  3. 1.と2.共通の目標

    平成28年度末までに、医療・エネルギー分野等に対象分野を拡大し、超機能モデル部品を創出できることを実証します。

(図1)超迅速先端試作システムの開発
(図1)超迅速先端試作システムの開発
アウトカム目標
  1. 「研究開発競争力向上による新市場創出・早期事業化」と「他中小企業連携による地域産業活性化」で国および地方の活性化を図る。
  2. 国内外の最先端試作需要の取込/拡大により、京都を試作の一大集積地、「京都試作バレー」を実現して京都の活性化を図る。

実施内容

  1. 企画支援・最適試作システムの開発

    試作の提案・高付加価値化を、交差・変異による常識を超えた機能追加提案、シーズ技術等による課題解決提案により発想力をアップして取り組んでいきます。
    個々の企業の技術・強み・受注判断情報から共同試作を提案して、試作企業の連携を図ります(図2)

  2. 超迅速先端試作システムの開発

    製品企画支援システムによるデライト部品の超迅速試作を、超多機能多工程集約複合加工機(SPC)によって実現します。
    品質、コスト、納期、日程管理等の試作QCDの革新。

(図2)企画支援・最先端システムの開発
(図2)企画支援・最先端システムの開発