— (A)超上流デライト設計手法の研究開発 —

革新的デライトデザインプラットフォーム技術の研究開発

Development Innovative Delight Design Platform Tech. 性能を越えた魅力ある製品を可能にするデザイン・設計ツールを開発します
研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
東京大学、(株)図研、ラティス・テクノロジー(株)、(株)タダノ

背景

これからのものづくりには従来からの性能などユーザーから期待される「あたりまえ品質」だけでなく、それを越える「魅力品質」も求められるようになっています(図1)
ところがそうした製品(品質)をデザイン・設計する手法は個人(or専門家)に依存している場合が多く一般の設計者では手を出しにくい業務となっています。
そこで一般の設計者でもCADを扱うように「魅力品質」をそなえた製品をデザイン・設計できる支援ツールの開発を本テーマでは行っています。

(図1) 魅力品質とデライトデザイン
(図1) 魅力品質とデライトデザイン

コンセプト紹介

目標

デライトデザインのプラットフォームを構成する基幹技術として、
「感性データベース」「感性モデリング」「感性統合化技術」「感性リバース技術」を設定し、それらのツールのプロトタイプを開発します(図2)
つぎに、具体的な製品事例を対象としてこのプロトタイプ技術の検証を行い、さらには、実用化・商品化が見込める部分(ソフトウェア、ライブラリ、ガイドライン)について適宜事業化も進めていく予定です。

(図2)魅力品質とデライトデザイン
(図2)魅力品質とデライトデザイン

実施内容

  1. 感性データベース

    ユーザーの感性と製品の属性の関係を表すもの。その仕様の策定、構築ガイドライン、プロトタイプ試作などを開発しています(図3)

  2. 感性モデリング

    製品の機能・構造を、感性データベースとともに、MBD(Model Based Deign)上に取り込んだモデル(感性モデル)のプロトタイプの開発と、それを用いた感性設計支援手法を開発しています。

  3. 感性統合化

    感性モデルと電気系及び機械系のCADとを連携する機能を開発します。具体的には、MBDと電気系と機械系を連携するインタフェースを開発しています。

  4. 感性リバース  

    既存の製品やユーザーをスキャニングあるいはセンシングすることによって、その詳細モデルや感性モデルを構築する技術を開発します。

(図3)ヘアドライヤの音の感性DBの構築(評価グリッド法)
(図3)ヘアドライヤの音の感性DBの構築(評価グリッド法)